ベランダは洗濯物や布団を干す以外でも、さまざまな使い道があります。
しかし、ベランダが狭ければ洗濯物を干すだけでもスペースを取られてしまったり、賃貸住宅であれば使用方法に制限があったり、おしゃれにする方法や使い方に悩んだりなどで、掃除や手入れをせず汚れたり殺風景となっていたり、デッドスペースにしてしまう傾向も多いのではないのでしょうか。
ベランダを有効活用するコツを掴むことで食事や趣味を楽しめるもう1つの部屋として活用したりするなど、快適な空間作りが叶うでしょう。そこで今回は、狭いベランダやバルコニーを快適な空間に変えるいくつのかポイントやアイデア、有効活用する際の注意点もご紹介いたします。
もくじ
ベランダを快適空間に変える際のポイント
おしゃれで素敵なベランダにしたいからと言って、いきなり観葉植物やインテリア小物を買ってきても、アレンジはうまくいきません。ベランダを自分好みに改造するために、事前に押さえておくべきポイントや注意点をいくつかご紹介していきます。
まずは、ベランダのベース作りから始めてみましょう。
規約の確認や、安全性に配慮する
賃貸住宅のベランダは、「専有部分」ではなく「専用が認められた共有部分」です。災害の際にはベランダは避難通路になるため、管理規約によっては避難の妨げになるような物の設置が禁止されていることがあります。そのため、原状回復が不可能な改造は基本的にNGとなります。必ずベランダを活用する前に、住んでいる賃貸物件の規約の確認をしましょう。
そして、ベランダは2階でも危険がともないますので、特に、小さな子どもがベランダで遊ぶ際は目を離さないようにするのはもちろんですが、足場になるような物を置きっぱなしにしたりせず、柵を乗り越えないように対策しましょう。
床の掃除をする
ベランダは、床・壁・小物で大きく印象が変わります。中でも、床を変えるだけで印象が大きく変わるので、ベランダをおしゃれな空間に変えたいと思ったら、まずはベランダの床の掃除からはじめてみましょう。
また、ベランダに無機質に置かれている室外機も併せて掃除をして、アルミやウッド調などの室外機ラックで覆い、上にプランターを置いて飾ることで、生活感が出ることもなくナチュラルに背景に馴染むのでおすすめです。
そして、ベランダの床は無機質なアスファルトであることが多いため、人工芝やすのこを敷くことでおしゃれな印象を与えられるようになります。
過ごし方や目的・コンセプトをしっかり決める
まずは、ベランダでどのように過ごしたいか、しっかりイメージをして目的を決める事が大切です。
ガーデンニングスペースだったり、インテリアを置いてカフェの雰囲気を楽しんだり、子どもの遊び場として活用したいなど、どのように過ごしたいかで活用の仕方も変わってくるので、作業に入る前に明確な目的やコンセプトを最初に決めましょう。
さらに、目指すベランダの雰囲気や、メインで使いたい色についても決めておくことで、統一感のある空間を作りやすくなります。
また、ベランダの方角やサイズ、形は様々です。ベランダと繋がっている部屋によっても用途や使いやすさが変わってきますので、事前にベランダの奥行きや幅などの寸法をしっかりと測り、自分自身に合った使い方を考えてみましょう。
狭くてもできる!ベランダの活用アイディア
ベースを整えたあとは、狭いベランダを有効活用する方法を紹介します。工夫次第でベランダをお気に入りのスペースに変えることができます。
また、人目が気になるのであれば、ベランダに目隠しを設置してプライベート空間を確保しましょう。
洗濯場所
ベランダといえば、洗濯物を干す場所に利用されることがほとんどです。しかし、狭いベランダの場合、洗濯物でスペースを占領してしまい、使い勝手の悪さで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そういう時は、便利なアイテムを活用してみると良いでしょう。100円ショップなどでも売っているハンガーホルダーを使用して、物干し竿と物干し竿の間に掛けて活用すれば、狭いベランダでもスペースを有効活用できます。
また、コンパクトで地面に置けるタイプのハンガーを活用すれば、床のスペースも使えてデッドスペースを作りません。
カフェテラス
イスとテーブルさえあれば、ベランダを簡単にカフェテラス風の憩いスペースにすることができます。
ベランダが狭くてもアウトドア用の折りたたみタイプのテーブルや椅子を使用すれば、使うときだけ出して普段はしまっておけるので、規約のある賃貸住宅でも楽しめますし、汚れや劣化もそこまで気になりません。
もっとスペースを使いたい場合は、室内とベランダを一体化させるのもおすすめです。ベランダに小さなテーブルだけを置き、室内にベンチやソファを置けば、広々とした空間のカフェスペースを作ることができます。
お気に入りのカフェをイメージしながらインテリアや床材を統一させて、スペースに余裕があれば観葉植物も配置し、外の空気や緑を眺めながら食事やお茶をしながらのんびり過ごせるので、自宅にいながらリフレッシュできるでしょう。
テレワークなどで、自宅で仕事をする機会が多い人は、カフェテラス風の仕事スペースとして活用できるので、人目を気にせずプライベート空間の中で仕事もはかどりそうですね。
ガーデニングや家庭菜園
日当たりや風通しの良いベランダだからこそガーデニングや家庭菜園をすれば、元気な野菜やお花が育ちます。子どもの食育にも役立ちますね。特に、ハーブは虫よけ効果やお料理にも使えたり、爽やかな香りでリラックスもできるのでおススメです。
限られたスペースのベランダだと大きな植物を育てることはできませんが、縦の空間を利用できる壁掛けタイプのプランターを活用したり、フラワースタンドを設置して立体的に鉢植えを配置したりすれば、緑豊かな空間に変身させることができます。部屋の中からでも色とりどりの植物を眺めながらリラックスした時間を過ごせる事でしょう。
子どもの遊び場
人工芝やすのこなどを敷けば、裸足でも遊べる子どもの遊び場になります。砂場で遊んだり、シャボン玉を飛ばしてみたり、夏場は水遊びをしたりと、室内ではやりづらい遊びも思いきり楽しむことができるでしょう。
外出が難しい場合でもベランダで遊ぶことができれば、お家の中でも楽しく過ごせるでしょう。ただし、ベランダで遊ばせる場合は、安全面や騒音など周りの住人へのマナーを守って利用することが大切です。
まとめ
ベランダを活用する際のポイントや活用法を押さえれば、賃貸や狭いベランダでもアイデアや工夫次第で有効活用できます。
100ショップやホームセンター等でも売っているアイテムやインテリアを活用すれば、狭いベランダでもおしゃれな空間にも便利なスペースにも変身させることができます。
ただし、賃貸住宅の場合は共有のスペースでもあるため、どの程度改造するかは確認が必要です。また、音や臭い、水漏れなどで近隣住民へ迷惑をかけないよう、注意しつつベランダ時間を楽しんでください。
ホッとくつろいだり、趣味を楽しんだりと、素敵なベランダ作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。