2023年9月11日

来てうれしい!帰ってうれしい!?孫疲れの原因と子ども夫婦との上手な付き合い方

休日になると子ども夫婦が孫を連れて帰省してきます。可愛い孫との再会、祖父母としては孫が来るのは嬉しい反面、疲れると感じる方もいます。
実際、孫疲れと呼ばれる言葉があるように、孫が来るのは良いことでも、実際来ると疲れることも少なくありません。
孫を笑顔で迎えるためにも、孫疲れの原因と負担を減らすポイントや、子ども夫婦と上手に付き合うための予防策を解説していきましょう。

孫疲れ

孫疲れとはそもそも何か?

孫疲れとは、肉体的、精神的、そして経済的に孫が来たことで負担に感じ、疲れにつながるものです。
具体的に挙げていくと次のようなものがあります。

・食事の準備
・お金がかかる
・お泊り
・遊び相手

主に上記の原因が挙げられます。
具体的にはどんなものなのか、負担を減らすポイントと共に解説していきましょう。

食事の準備

孫を預かるとき、避けられないのが食事の準備です。孫の好みに合わせて食事を用意したり、食事を食べてくれず、ぐずったり泣かれたりしてしまえば、精神的な疲労も蓄積してしまいます。
さらに、孫がアレルギーを持っている場合には、食材のチェックにも気を使うことになるほか、おやつの準備や量を調節する手間も必要になるでしょう。

▼ポイント
食事の問題に対しては、孫の好物や元気になる食べ物、アレルギー、切り方、食べる量など、口頭ではなくメールやLINE、メモに書いてもらうなど、事前に聞いておくことで対策が立てられます。

お金がかかる

孫を預かるとき、ただ家で見ているだけというわけにはいかず、お小遣いや遊びにお金がかかってしまうことも。仕事を卒業し、貯金や年金で生活していると負担になってしまいます。
お小遣いや、買い物やレジャー施設に行った場合、付き添いも大変ですが、1回の金額は少額だったとしても複数回になれば金額も大きくなり負担に感じてしまうでしょう。

▼ポイント
少額といってもそれなりの金額になるので、一緒に出掛けた際には、実際に数百円程度渡してこのお金だけで遊びなさい、買い物をしなさいや、お小遣いは月に1回だけなどのルールを決めておくのも手です。
お金を渡したら、ありがとうと感謝の気持ちを必ず言わせるようにしたり、お金の使い方を学ばせる場にしてみましょう。
また、旅行の積み立てのように孫のための積み立てをするのもおすすめです。あらかじめ予算を組んでおき、その予算内で孫の面倒を見れば、ある程度割り切って使えます。

お泊り

長期休暇を利用して祖父母の家にお泊りといったケースもあります。孫だけ泊まらせることも珍しくないでしょう。
いざ孫を預かってみるとどう接したら良いのかわからない場合もあり、いくら孫とはいえ、普段生活を共にしていないのに久しぶりに子どものお世話をしながら一緒に生活をするとなると孫疲れの原因になります。
孫が帰ったあとは生活リズムがもどるまで時間がかかる場合もあるようです。

▼ポイント
孫のお泊りの対策としては、あらかじめ何泊まで大丈夫というように伝えておきましょう。また、すぐに親と連絡できるように約束をしておくことで、何かあった時の対処法を聞けるようにします。
無理のない範囲で預かるか、片親だけでも泊まらせてしまうのも対策として有効です。

遊び相手

普段、祖父母の2人で生活していると、子どもとは生活リズムも体力も違うので遊び相手をするだけでも疲れてしまいます。活発な子は家中を動き回って、それが長時間続くと体が痛くなったり疲れてしまったりすることもあります。
また、孫はとにかく散らかします。普段使わないようなものを出してあげたりと、散らかった家を孫が帰った後に片付けるのは相当な労働です。こういった体力的原因で疲れがどっと出てしまうことも多いのではないでしょうか。孫疲れの一番の原因といっても良いでしょう。

▼ポイント
配偶者がいれば、遊びの内容によって分担をすることで疲労も半減します。そして、科学館や博物館のような室内施設へ連れていく、抵抗がなければ、体験型の教室などに参加させてプロに任せるといった手があります。
また、片付けは子どもや親も参加させることです。いくら子どもとはいえ、きちんと片付けに参加させるようにしましょう。

予防策

子ども夫婦と上手に付き合うためにも、孫疲れを防ぐ有効的な予防策をご紹介しましょう。

短時間から預かる

孫の面倒を見る際には、体力的・時間的な余裕がある際に、まずは短い時間から預かるようにしましょう。子ども夫婦が帰省した時に、1~2時間孫を預かって様子を見ます。そうして慣れてきたら半日、1日と預ってみて、一泊させるなど、少しずつ時間を伸ばしてみましょう。そうすることで、いきなり長時間預かって孫疲れしてしまうことを防止できます。

教育方針を話し合う

子どもの時のように接すれば問題ないと考える方もいますが、孫は別の家の子どもと同じです。 孫の育て方を合わせるために、子ども夫婦と教育方針についてしっかり話し合っておくことが大切です。
スマホやテレビを見る時間、就寝時間、宿題やおやつの量など、事前にルールを決めておけば孫を預かる際に迷うことも少なくなります。

大変な事や苦労した事を伝える

実際に孫を預かってみて大変に感じたことや苦労したことは、遠慮することなく子ども夫婦に伝えておきましょう。言葉にしないまま孫疲れになって孫を預かれなくなってしまったり、子ども夫婦との関係にヒビが入ってしまったりすることを防ぐためにも、嫌なことははっきりと伝えておくことが重要です。

話し合い

まとめ

ご自身のことを犠牲にし続けてしまえば、孫の顔を見るだけで落ち込んでしまう孫疲れに陥ってしまう可能性もあります。せっかく来てくれた孫に対して帰ってくれてよかったと思ってしまわないように、孫疲れに陥らないための心がけておきたいポイントをご紹介いたしました。
まずは子ども夫婦との話し合いを重ね、お互いのルールを作ることが重要です。大変に感じていることや苦痛なことは遠慮なく伝えましょう。あらかじめ予防することでかなり改善が期待できます。

孫と過ごすのが楽しいひとときとなるように、まずは行動してみましょう。