最近の傾向として、長年住み慣れた家の劣化した部分をリフォームしたいと考える方が増えつつあります。
ガスコンロをIHクッキングヒーターに交換したい場合や、お風呂やトイレ周りをバリアフリー化したいなど、高齢に対応したリフォームを検討されている方もいらっしゃいます。しかし「手持ち資金ではちょっと足りないかも」と、資金不足で諦めてしまう人も中にはいらっしゃいます。そこで、今回はリフォームで資金が足りない方向けにリフォームでローンをご利用する方法についてご紹介します。
もくじ
持ち家のリフォームでローンを組む
リフォームのために使えるローンには、大きく分けると「リフォームローン」と「住宅ローン」の2タイプがあります。
住宅ローンは家を買うときしか使えないと思っている人が多いですが、しかし実際は、増改築に住宅ローンを使えるものもあります。
住宅ローンを活用する
金融機関によりますが、一般的に新築購入の際に利用されることから、借入金額が多く返済期間が長いのが特徴です。金利が低く設定されていますが、リフォームローンと比較すると審査基準が厳しいため、審査期間が長くなりやすく、「団体信用生命保険(団信)」に加入しなくてはいけないことが多いです。
審査にかかる期間は1ヶ月前後で、返済期間は最長で35年程度になります。
リフォームローンを活用する
リフォームローンは住宅ローンの一種ですが、名前の通りリフォーム・リノベーションと利用用途が限られています。リフォームローンの主流は「無担保型リフォームローン」となっています。一般的な住宅ローンに比べて審査が通りやすくなっていますが、借入限度額が少なめに設定されています。また担保を必要としない為金利も少し高めなのが特徴的です。借入先の金融機関によって借入可能金額や金利は大きく異なるので、複数社で比較検討してください。
審査にかかる期間はだいたい1週間前後で、返済期間は最長でも10年~15年に設定されているものが多く、早めに返済したい場合は約6ヶ月~1年の借入期間のものもあります。
ローンの金利体系
金利は大きく分けて3つに分類され、「変動金利型」「固定金利型」「固定金利選択型」があります。
変動金利型
年に2回金利が変更されるシステムです。金利が低くなった場合には、元金(実際に借入した金額)を早く返済できるというメリットがあります。しかし、逆に金利が上昇した場合には、リスクが高くなってしまうのがデメリットです。半年毎に金利の変動をきちんと確認しながら対策できる自信がある場合や、短期間で返済できるという場合には、問題ないかもしれません。
固定金利型
名前の通り完済まで金利と毎月の返済額が固定されています。毎月の返済額が決まっていることから資金計画は立てやすいのですが、変動金利型に比べると借入時の金利はどうしても高くなってしまいます。
固定金利選択型
返済期間が短いほど金利が低く、長い程高くなります。自分で返済期間を選択できるのですが、設定した機関にローンが残ってしまっていた場合は、再び返済タイプを選びなおす必要があります。
ローンを比較する時のポイント
自身に最も合うリフォームローンを探す際には、金利だけを見るのではなく、以下の点も比較してみましょう。
・借入可能な期間
・借入可能な金額の上限
・担保の必要可否(必要な場合は担保の内容)
・保証人の必要可否
・手数料の有無(申込時/繰上返済時)
・団体信用生命保険(団信)への加入可否
・どのようなリフォーム工事に向くか
リフォームのローンを組むと減税対象になる?
住宅ローン控除は住宅購入時に限らず、リフォームをするときにも使え、そして活用することで税負担が減ります。
住宅ローン減税
10年以上の住宅ローンを組むことによって利用できます。小規模なリフォームでは活躍できそうにありませんが、大規模リフォームの場合は活躍できそうですね。
リフォームローン減税
5年以上のリフォームローンで利用可能です。バリアフリーや省エネ対策といった特定の性能を向上させるリフォームとセットでないと減税が適応されません。
耐震改修なども対象となりますので、減税したい場合は何が対象か確認してみましょう。
投資型減税
ローンではなく自己投資のみで住宅を購入する際に「所得税」が控除される制度です。投資型減税制度は、「長期優良住宅」や「低炭素住宅」の性能強化に必要となった費用が対象になります。
最後に
リフォームでのローン利用、減税対象ついてご紹介しました。
暮らしやすい家・部屋にするためのリフォームですが、内容やご自身の条件や資金計画により、ローンの利用方法も変わります。しっかりと資金計画を立てご利用ください。
なお、ヤマダ不動産では、リフォーム・リノベーションに関しましてもご相談を承っておりますので、ぜひ、お近くのヤマダ不動産までご連絡ください。お待ちしております。