今まで頑張ってきた分、残りの人生は楽しく過ごしたいですよね。生活の質を落とすのも嫌だし、今までコツコツ貯めてきた資金で贅沢に暮らしたい。
そんな方に人気なのが「高級老人ホーム」と呼ばれる老人ホームです。他の一般の老人ホームとどのような点が異なるのか見比べてみましょう。
高級ホテル気分を味わえるサービス
高級老人ホームのメリットははやり手厚いサービス内容です。通常の介護体制は入居者3人に対してスタッフは1名であるのに対し、1.5人に1名のスタッフが付く施設があり、手厚い介護が受けられます。施設の中には24時間体制で医師や看護師が在中しているなど、突然の病気にもしっかり対応してくれる所もあります。また、駅から近かったり、お出かけに便利な立地である事も多々あります。
生きていく上で楽しみの一つである食事にも違いがあり、一般の施設とは違ったワンランク上のお食事が用意されていたり、何種類かあるうちから選べたりと楽しみの幅が広がります。共用スペースに関しても充実しており、映画が楽しめたり、大浴場やカラオケが楽しめる高級老人ホームもあります。娯楽やフィットネスが充実していると毎日退屈することはないでしょうし、他の入居者の方との会話の幅も広がりそうです。
お部屋は病院を思わせるものではなくまるで高級ホテルのような作りで、毎日が旅行気分になりそうですね。
高級というだけあって費用は高いんじゃないの?
実は月額は通常の施設と変わらなかったりします。何がそんなに費用が掛かるのかと申しますと「入居一時金」と呼ばれるものです。通常は高くても2000万円ほどで無料の施設もあれば数百万円必要な施設が多いです。高級老人ホームの場合は1億円を超える入居一時金が必要な施設もありますが、3000万円台からの施設が多いです。手厚いサービスが受けたくてもある一定以上の資金が必要な事が分かりましたね。入居一時金さえ払ってしまえば月額はそう高くないお支払いになりますので、しっかりと老後事を考えて貯金していくことが大切ですね。
ちょっと待ってそれって本当にお金はかからない?
お高い入居一時金をお支払いして入居した高級老人ホームですが、サービス内容はしっかりと確認しておきましょう。その理由の一つがオプション料金の存在です。どのサービスが料金に含まれているのかしっかりと確認し、追加料金がかからないのか確認が必要です。知らずにサービスを受けて後で更に高額請求となるとご家族に迷惑が掛かってしまう場合もあるのでしっかり覚えておきましょう。
また、入居条件も大切な確認事項の一つです。中には「自立」であることが条件な施設もあり、介護度が上がったり、高度な医療を受けなければならなくなった場合は退去させられてしまう事もあるのです。そういった際に途中退去で通常返却される入居一時金の一部の額も異なりますので不測の事態も考えて入居するように心がけましょう。
夫婦での入居は少し考えて・・・
ご夫婦で仲が良く、同じ施設に入居したいという気持ちも分かりますがよく考えてください。今までの生活環境と施設とではやはり暮らしに大きな差が現れます。いくら高級ホテルのようなお部屋が用意されているからといって今まで暮らしていたお部屋と比べてしまうと狭くなる事が大半です。狭い空間の中で夫婦二人になるとどちらかがどちらかのお世話をしなければいけない状況が作られてしまいます。いくら介護が手厚いといっても24時間常につきっきりという訳ではないのです。余生を楽しもうと入居した老人ホームなのに負担がかかってしまっては意味がありません。資金面の問題もありますが、夫婦そろって入居される場合はデメリットをしっかりと話しあって、せめて別のお部屋で入居するなど工夫が必要なようです。
最後に
高級老人ホームについてご紹介しましたがいかがでしたか?
今まで頑張ってこられたご両親に無理なく楽しく過ごしてもらいたいという方は一度施設を見学させてもらうのもいいかもしれませんね。
どの施設でも入居する場合はしっかりと内容を確認して、複数の施設を比べるようにしてくださいね。
安易に選んでしまうと後々トラブルにも繋がりますので、時間をかけて調べていきましょう。