「節約したい」と考えた時、まず目を向けるのが毎月の固定費。その中でも水道光熱費ではないでしょうか。家計支出のなかでも大きなウエイトを占めるのがこの水道光熱費ですが、一般的な生活を送っていくうえでゼロ円にすることは不可能です。しかし、節約することは不可能ではありません!特にガスはキッチンやお風呂など使う場所が限られているので、細かな点に気を配れば大幅に節約することが可能です。そこで今回はそんなガス代を少しでも安く抑えるためのポイントをご紹介します。
平均的なガス代ってどれくらい?
節約を検討する前にご家庭のガス代と世間一般家庭のガス代の相場を比べてみましょう。季節やライフスタイルそして世帯人数によって異なりますが、1カ月あたりのガス代平均額は、世帯人数別にみると以下のようになります。
(参照):総務省統計「家計調査報告」家計収支編 2021年
世帯人数 | ガス代(1カ月) |
---|---|
1人 | 3,021円 |
2人 | 4,354円 |
3人 | 4,960円 |
4人 | 5,202円 |
ガスにも種類がある
私たちが普段使用するガスには「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類があります。この2つの主な違いは以下のようになっています。
都市ガス
地下に通っているガス導管を通して各家庭に供給されるガスが都市ガスです。メタンを中心とした液化天然ガス(LNG)を主成分としていて、空気よりも軽いため、ガス漏れが発生した場合はガスが上昇します。そのため都市ガスのガス探知機は高い位置に設置されます。
プロパンガス
液化されたガスをボンベに充填して各家庭に配るタイプのガスがプロパンガスです。家の外に大きなガスボンベが設置されている場合は、プロパンガスになります。ガスボンベの配送にかかる人件費などから都市ガスと比べて、価格が高い傾向にあります。ブタンを主成分とした液化石油ガス(LPG)を主成分としていて、空気より重くガス探知機は低い位置に設置されます。
ガス代の節約ポイント
上記のようにガスにも種類があることがわかりましたが、家庭での使い方は同じです。できることから節約してみませんか?ここではガスの節約方法を紹介します。
契約を見直す
都市ガスは、電気代と同じように契約自由化となり価格競争が起きています。そのため、これまで契約していたガス会社よりもお得なプランがあるガス会社があるかもしれません。電力会社がガス事業を始めたり、逆にガス会社が電力事業に参画することが増えてきました。これまで別々に契約することが主流だった電気とガスをセットで契約できるプランがたくさん登場しています。
お湯の使い方を見直す
お湯の使い方については以下の2点に注意しましょう。
・お湯の温度を高くするほど、多くのガスが消費されます。特に冬はできるだけ暖かいお湯を使いたくなりますが、温度の上げすぎには注意しましょう。
・お皿を洗う時や洗髪する時にお湯を出しっぱなしにしていませんか?お湯を出しっぱなしにすると、もちろんその分だけガスと水が無駄になっています。こまめに水(湯)を止めましょう。
調理方法を見直す
調理の過程でガス代を節約するためには、なるべく火にかけている時間を短くする、というのが重要な考え方となってきます。長時間の煮込み料理の場合であれば、以下の方法が効果的です。
・圧力鍋などの利用による時短調理
・保温性の高い鍋を使った保温調理
上記のように調理器具を替えるだけでもガス代の節約になるでしょう。圧力鍋や保温鍋の購入で節約効果が薄く感じる場合は、普通鍋で加熱処理した後ガスコンロから下ろしてタオルなどを巻き保温する事で、保温料理ができます。
支払い方法を見直す
節約をあまり考えていない方でも支払方法を変更するだけお得になる場合もあります。
今まで銀行引き落としやコンビニで支払いしていたのをクレジットカード支払いにすることにより、ポイント還元される場合がありあす。1%ポイント機能があるクレジットカードであれば、3000円のガス代を支払い時に30円分のポイントが付与されます。
また、ガス会社が提携している銀行口座やクレジットカードから決済することで、ガス料金が割引になるところもあります。ガス会社によって対応が異なるため、ご自身にとって最もおトクに利用できる会社を探してみて下さいね!
まとめ
今回はガス代節約のポイントをご紹介しました。
世間一般の平均ガス代の相場よりも高い金額がかかっているご家庭であれば、ガス代を節約できるポイントがたくさんある可能性があります。お湯の使い方を家族一丸となって見直すことで、ガス代を少しでも安く抑えることができます。ぜひ力を合わせて取り組んでみてきださい。