2021年5月28日

鳩が自宅に巣を作り始める前に対策を!最小限の被害に抑える方法とは!?

毎日ジメジメする嫌な季節がやってきましたね。今年の梅雨は例年よりも随分早く始まり、爽やかさを感じる期間が短くて残念です。5月と言えばツバメが巣を作る姿をよく見かけますよね?可愛いと感じるツバメですが巣を作られてしまうと少なからず被害が及んでしまいます。さて、渡り鳥のツバメとは違い年中見かける鳩はどうでしょうか?残念ながら鳩も住宅で巣作りをすることがしばしばあります。自宅で巣が作られるのを喜ぶ方もいらっしゃれば、不快に思わる方もいらっしゃるでしょう。そこで、今回は鳩が巣を作ってしまう前にできる対策や鳩の特性をご紹介していきます!

鳩の基礎知識

日本中どこでも1年中見かける鳥ですが、特性を知ってる人は少ないはず。特性を知って、鳩対策をしていきましょう。

鳩の夫婦は仲良し
鳩は一夫一婦の鳥で、オスも子育てをします。1年中繁殖可能なので、多い時は1年で6回ほど産卵することもあるそうです。1回で2個産卵し、約18日間抱卵します。ヒナは生まれて1ヶ月程度で巣立ちをし、生後6ヶ月で成長し繁殖期に入ります。

鳩の巣作り
鳩は巣に帰ろうとする本能(帰巣本能)がとても強く、一度巣を作られるとしつこく戻ってきます。必ず戻ってくるので、昔は「伝書鳩」として使われていたんですね。

どこに巣を作る?
卵がカラスに食べられたり、猫に持っていかれたりしないように普段人が行かないような高い場所や、室外機の物陰などの安心して子どもを育てられる環境下に巣を作ります。例えば、工場や駅の天井部の配管の上、高速道路の高架下、ひさしの下、室外機の裏、マンションのベランダ、橋梁など。最近増えているのが、屋根上に設置されている太陽光パネルと瓦の隙間です。わずか10㎝の隙間でも居心地がいいようです。

行動パターン
朝:日の出とともに行動を開始します。公園などに出向いてエサを探します。
昼:近くの餌場が観察しやすく見晴らしのよい場所で休憩したり、水たまりで水浴びをしたり、日向ぼっこをして過ごします。
夜:建物の軒下や橋桁などに集団でねぐらをとり眠ります。

鳩は何を食べるの?
米、穀類、豆類を好みます。しかし、都会に住む鳩は人間が与えたものや道に落ちた食べ物を食べます。カラスほど雑食ではないので、動物質のものは好まず、人間が出した生ごみは漁りません。

鳩が引き起こす被害

鳴き声

日の出とともに、早朝から屋根の上で元気よく「ぽっぽー」と聞こえてくる鳴き声や飛び立つ時の羽の音が騒音となり睡眠障害やストレスを招くこともあります。

フンによる被害

鳩の被害で一番に思いつくのはフンによる被害ではないでしょうか。見た目の不潔感だけでなく、乾いたフンが飛散することでアレルギーを引き起こしたり、ダニやゴキブリの害虫の発生源になります。さらに、車上のフンを放置したままにすると、フンに含まれる酸成分が、金属を腐食させることにより、サビや劣化の原因になります。

鳩のフンや羽毛に潜在する寄生虫の被害

フンだけでなく羽毛のなかにも様々な寄生虫(ダニ)がいます。吸血したり、ダニのフンを吸い込んだりと人体へ悪影響を及ぼします。

太陽光パネルの火災事故

太陽光パネルの接続部分に鳩の巣が作られると、引火して火災事故につながる恐れがあります。

鳩の巣対策

鳩の被害に合わないようにするには、巣を作られる前に対策をすれば効果的です!鳩が巣作りをする前兆がありますので紹介します。

①鳩が敷地内に長時間とどまっていたら、要注意です。ここは安全な場所かを確かめています。驚かすなどして追い払いましょう。
②鳩が巣作りしそうな場所がないか確認しましょう。鳩は近くに水場があり、雨風が防げ、高所を好みます。あまりベランダを利用しない人は、要注意です。頻繁にベランダに出るなどして、人の気配を感じさせましょう。
③ベランダに段ボールなど、不要物を置いている人も要注意です。物があると身を隠すのは絶好の場所です。鳩にとって居心地の良い場所になってしまいますので、何も置かなようにするか、人の気配を感じさせましょう。

もし、鳩の巣を作られてしまったら

専門業者や地元の自治体に連絡しましょう。自分で鳩を駆除することは鳥獣保護法により禁止されています。
賃貸マションに住んでいる方は管理会社または大家さんに相談の上、業者に連絡すると安心です。さらに、先述したように、鳩は感染症の原因になる病原菌や、ノミ・ダニといった寄生虫をもたらします。くれぐれも素手で巣、卵そしてヒナを触らないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
鳩に餌やりをして、手懐けると毎日飛んできて可愛いものですが、鳩による被害を考えると絶対にしてはいけません。
そして、人に被害をもたらす病原菌を持っています。できるならば、自宅周辺には近づけないように対策をしてみてはいかがでしょうか。