2021年2月10日

冬の電気代をうまく節約する方法とは?

暦の上では立春を迎え、ラジオから流れる音楽も春を感じる選曲に変わってきましたが、外はまだまだ寒いですね。外は寒いし、今年は昨年同様にコロナ禍の影響により家の中で過ごされる方が多いのではないでしょうか。そこで、気になるのは光熱費。一日中暖房器具をつけっぱなしの方も多いはず。そんな気になる光熱費、今回は電気代についてご紹介します。

冬の電気代と夏の電気代

近年、夏の最高気温が40度を越える事も珍しくなくなってきました。熱中症の心配もあり夏場は一日中エアコンを付けっぱなしの方も多いので、夏場の電気代の方が高いようなイメージがしますよね。でも、実は冬の電気代の方が高かったのです!総務省統計局の調査によると、夏場では真夏の8月よりも残暑が厳しい9月の方が高く、それよりもさらに真冬の1・2月の方が高くなっています。

出典:家計調査通信 420 号(平成 21 年2月 15 日発行)より

どうして夏よりも冬の方が電気代が高くなるの?

電気代で多くの電気量を占めているのが、エアコンなど室内を快適温度に保つ電化製品ではないでしょうか。エアコンは室内温度を快適温度に調整するまでが一番電気代がかかります。でも、夏でも冬でもエアコンを使うのに、冬の方が電気代がかかるのはどうして?と疑問が浮かびます。では、早速理由を一緒にみていきましょう!

エアコンの設定温度

冬の方が電気代がかかるは、エアコンの設定温度と室内の温度差が夏よりも冬のほうが大きくなるためです。

お住まいの地域により季節ごとの気温も異なりますが、例えば、室内の設定温度を夏・冬ともに25℃と設定したとします。
夏、設定温度(25℃)まで室内気温を下げる場合
真夏の暑い時期に帰宅すると、室温が35度ってことありませんか?その場合エアコンで設定温度まで下げる場合は10度下げなければいけません。

冬、設定温度(25℃)まで室内気温を上げる場合
真冬の寒い朝、起きたら室温が5度だったら早く設定温度まで上げたくなりますよね。そうした場合は設定温度まで20度上げなければいけません。

設定温度までの差が10度違うだけでも、冬のエアコンの稼働熱量が多くなり、電気代がかかります。

夏よりも冬のほうが電気代がかかる他の原因って?

先ほど紹介した温度差の他にもさまざまな理由があります。理由を知ればより節約への近道となりますのでご紹介いたします。

朝晩の日照時間
夏は日照時間が長く、冬は日照時間が短いため、冬になると朝夕に電気をつける時間が夏よりも長くなるので、冬の方が電気代がかかります。

お家にいる時間が長くなる
外は寒いし、早く暗くなるので在宅時間が長くなり、テレビや暖房など電気を使う時間が増えます。

洗濯回数
夏は薄い衣類のものが多いですが、冬は厚着になり洗濯物の量も増えて、洗濯機を稼働する回数も増えるので、電気代がかかります。

洗濯乾燥
寒い冬は、外に洗濯ものを干してもなかなか乾きませんよね。衣類も厚手のものになるので、さらに乾にくいので洗濯乾燥機を使う頻度が増えます。

電気代がかかる冬、上手に節電していくには

窓からの冷気をチェック
窓はガラス一枚のため、熱が外へ逃げやすいうえに、冷たい空気も入りやすい状態です。断熱シートや厚手のカーテンなどで窓の断熱を工夫するだけでも、余計な暖房費を節約できます。

着るもので温度調整
肌寒いと感じたときは、暖房の設定温度を上げるよりも、まずは着るもので調整をしましょう。上に厚手のものを羽織るのもいいですが、下着を保温効果のあるもに変えるだけでずいぶんと温かくなります。それに、洗濯と乾燥もしにくいですからね。また、冷えを感じやすい首元や足首をネックウォーマーやレッグウォーマーで温めるのもオススメです。

暖房器具の設置のしかたを工夫
できるだけ暖房する範囲を狭くすることも省エネにつながります。扉は開けたら必ず閉め、間仕切りできるように工夫すると、暖房費の節約になります。また、コタツや電気カーペット、1人でいる場合は電気毛布など消費電力がなるべく少ないものにするのもいいですね。

エアコンは自動運転モード
エアコンが設定温度までに調整するのが一番電気代がかかる事は前述で紹介しましたが、弱運転よりも自動運転モードにしておくことでも無駄な電気代をかけずに節約できます。一番浪費につながるのは、エアコンをつけたり消したりを繰り返すことなので注意しましょう。

照明をLEDに変えてみる
在宅時間が長いのであれば、照明をLED照明に変えてみるのもオススメです。LED照明は消費電力が非常に少なく、長時間点灯に適しています。

まとめ

電気代についてご紹介しましたが、いかかでしたでしょうか。
暑くても寒くても、我慢するのは限界がありますよね。リモコン一つで「ピィッ」と温度調節してくれるエアコンは今やなくてはならない物の一つです。便利でつい頼りがちですが、工夫しだいでエアコン代の削減も可能です!
でも、節約しすぎると身体に応えるので、無理のない範囲で工夫してみてくださいね!