2020年3月19日

自宅を売却せずに住みながら老後資金を借りられる!?

今回は老後の資金捻出方法の一つ「リバースモーゲージ」についてご紹介したいと思います。
近年、医療技術の発展によって、平均寿命が更新されつつあります。
でも、その反面、お金の不安もでてくるかと思います。
必要にならない場合もあるかと思いますが、お金が必要となった時のために一緒に勉強していきましょう!

リバースモーゲージとは?

リバースモーゲージについての基礎知識とメリット・デメリットをご紹介します。

覚えておきたい基礎知識

自宅に住み続けながら、その自宅を担保に老後資金を借りることができ、
本人が他界したときに担保となっていた自宅を売却もしくは現金があれば、借入金を一括返済するという仕組み。

メリット

・毎月の支払いは利息のみなので、老後生活中の支出を減らすことができます。
・元金の返済は、借入人が死亡した際に現金一括または、自宅の売却のいずれかを選べます。
・住宅や土地を担保にして、自宅に住み続けながら老後資金の借入れができます。

デメリット

・持ち家または土地に価値がつかないのであれば、融資が受けられないこともあります。
・長生きすればするほど、一番初めに設定された融資額まで使ってしまう可能性があります。
・生きている間に住宅価格が下落し、融資限度額を割り込んでしまうと、一括返済を求められる場合があります。
・ほとんどの金融機関では変動金利のみなので、毎月の返済時に変動が生じます。
・年齢制限があります。

どこで取り扱っているの?

民間の金融機関が扱っているものと、各都道府県の社会福祉協議会が扱っています。
取り扱い先が金融機関か自治体かで、資金用途が限定される場合や条件等がありますので、
十分に理解してから利用しましょう

どんな人に向いてる?

55歳以上など年齢制限を設けている場合が多いので、シニアの方向け。
自宅に愛着があって、どうしても所有権を手放したくない方。
自宅を相続する人がいない方。

住宅ローンとの違い

住宅ローン

元金+利息
住宅ローンでは、最初に借入金の総額が一度全て自分の口座に入金されます。
その後、不動産を購入した後、元金と利息を返済していきます。
やがて、借りたお金は徐々に減っていきます。

リバースモーゲージ

利息のみ
家を担保に入れて借入総額を決定して、毎月利息を払います。
本人が他界した後、借り入れた分の残高は住宅を売却して一括返済します。

まとめ

自らの持ち家に継続して住み続け、自宅を担保に生活資金を借入れすることができる「リバースモーゲージ」。
取り扱い先によっては、戸建住宅だけの所も多いですが、都心部で価値がなかなか下がらないマンションも対象になることも。
また、資金の用途を限定されることもありますが、老人ホームの入居一時金、自宅のリフォーム費用、住宅ローンの残債の支払い子どもへの生前贈与にも使える場合もあります。
自宅を売却ではないため、固定資産税は掛かりますのでご注意ください。
取り扱い先によっては「メリット」「デメリット」がありますが、うまく利用できれば、老後の生活資金に余裕が生まれる可能性があります。
制度内容を理解して、有効に活用してみてはいかがでしょうか。